だし市場、21年度も堅調に推移 さまざまな形状の商品で需要に対応
液体だしにポーションタイプが登場 いつでも開けたての風味
だし市場の中でボリュームはまだ小さいものの、需要を拡大しているのが液体だし。期間通算の金額PIは、92円で対前年同期比2.8%増。前年の反動で前年割れの月もあるが、全体的に堅調だ。液体だしは、溶かす手間がなく、味なじみがよく、かける、あえるなど、さまざまな使い方ができる。電子レンジ調理も可能で、冷たい料理にも使えるメリットがある。液体だしの「濃い味だし 鰹節」を展開しているにんべんでは、この春にポーションタイプの液体だし「ぎゅ~っとポーションだし」〈かつおこんぶだし〉〈いりこかつおだし〉の2品を新発売。にんべんの強みであるだしの旨みが詰まった使い切りの液体だしだ。ポーションタイプなので、面倒な計量が不要で、いつでも開けたての風味が楽しめる。また、常温保存が可能だ。好評につき、今年9月には新しいフレーバー2品を発売する予定だ。
粉末・顆粒、だしパック、液体など、さまざまな形状の商品が発売されており、ユーザーは用途などで使い分けを行っている。だしで塩分量が控えられることから、健康志向の高まりを受けて、今後さらに需要が高まりそうだ。