今からでも抑えておきたい、国分グループが提案する2022食の10大トレンドとは
ちむどんどん効果に
いまや街中で見られる現象も
前半5つのトレンドはかなり小売店頭でも注目が集まっているものばかり。次いで6〜10のトレンドを見ていこう。
トレンド6:「“ちょい”手間」
“ちょっとした”手間をかけて完成させるという、最後の“ひと手間”とも言えないくらいの“手間”をあえてかける商品が注目されるという。
手抜きに見えないおすすめ食品として、フライドオニオン、ミックスビーンズ、コーン、ごま、糸唐辛子、パセリ、粗挽きこしょう、生クリーム、ナッツ(スライスアーモンド、砕いたピスタチオ)、チョコソース、粉糖などがあげられている。
トレンド7:「沖縄ブーム」
2022年5月15日に、沖縄県が本土復帰50周年を迎える。桐谷健太主演の映画「ミラクルシティコザ」、NHKの朝ドラ「ちむどんどん」をはじめ、沖縄をテーマにしたイベントも多く、沖縄発の商品が大きく注目を集める。
沖縄フードを集めたフェアは年間通じて鉄板の人気イベントだけに、さらに盛り上がりが期待できそうだ。
トレンド8:「セレンディピティとパーソナライズ」
セレンディピティとは、「偶然の出会いを楽しみたい」という“意外性”や“偶然性”を現す言葉で、「人やモノとの思いがけない出会い、予想外の発見」がトレンドのひとつになるのではないか、という見立てをしている。このセレンディピティとある意味、対極にあるのが、過去の行動をもとにAI(人工知能)が分析し提案する、パーソナライズだ。
トレンド9:「なんでも自販機」
飲料自販機の普及台数は年々減少傾向にあったが、コロナ禍での非接触、非対面への関心の高まりから、自動販売機の機能に注目が集まっている。ここでは、国分のブランド「缶つま」に合わせて1回500円の「缶つまガチャ」を紹介していたが、別の展示会ではIoT機能を備え、遠隔で品質管理、在庫管理なども可能な、多機能自販機がその存在感を増してきている。
すでに国内では、冷凍ラーメン、焼き芋、バターサンド、弁当、昆虫食など、あらゆるものが自販機化している。ネタ消費的なものも多いが、品質管理と保存機能、人手がいらないという自販機がコロナ禍で花開いた格好だ。アフターコロナに向かう中、このトレンドがどうなるのかに注目だ。
トレンド10:モノからコトまで「クラフト〇〇〇」
「クラフト」とは本来「手作り」という意味。2021年はパッケージのおしゃれさもあってクラフトビールや、クラフトジンなど人気になったが、2022年は自分で作る「クラフトドリンク」が大きく広がるという。サングリアやビネガードリンクなど、ちょっとした手作り感で楽しめるおしゃれなドリンクは、見た目も映えるため、若い世代に人気になるだろうと。
すでに巷では、クラフトコーラが話題になっている。
2022年も間もなく半ば。ここで“イチ推し”されたトレンド候補は概ね良い動きをしていると言って良さそうだし、単なるプチトレンドから定着するもの、さらに拡大するものもあるだろう。これからの売場づくりにおいても、これらのキーワードを頭に入れておきたい。