リテールパートナーズ

2024年度、３カ年の新・中期経営計画を始動

　SM（食品スーパー）の丸久、マルミヤストア、マルキョウを傘下に持つリテールパートナーズの2023年度（24年2月期）連結業績は、営業収益2521億円（前年度比7.4%増）、営業利益67億円（同27.6％増）、経常利益77億円（同25.0％増）、親会社株主に帰属する当期純利益47億円（同61.7％増）となった。増収要因は、曜日別、日別サービスの施策や店舗改装の効果による。また、総菜を含む生鮮食品を中心に売上総利益が増加し営業増益につながった。

　23年度は、第２次中期経営計画の最終年度にあたり、成長戦略、収益力の強化、グループ連携の強化、DX（デジタルトランスフォーメーション）の推進に取り組んだ。　グループ組織再編として、23年３月、マルミヤストアによる子会社の吸収合併に伴い、消滅会社である新鮮マーケットが運営していたSM15店舗の運営を、存続会社であるマルミヤストアが承継した。旧マルミヤストアをSM第一事業部、旧新鮮マーケットをSM第二事業部としている。

　また、23年３月、ハツトリーの株式を取得し、23年度から連結化している。ハツトリーは旗艦店舗のフーデリー霧島店（宮崎県宮崎市）をはじめSM６店舗を展開しており、生鮮食品や総菜を中心に高品質志向・健康志向の商品を展開する。ハツトリーの持つ差別化商品、ブランド力を活用するとともに、リテールパートナーズの経営資源やノウハウを生かすことでシナジーを創出する。リテールパートナーズは、第３次中期経営計画（24〜26年度）で３つの基本方針（既存事業の強化・新ニーズへの対応、経営インフラの整備・高度化、ステークホルダーとの関係強化）と、8つの重点戦略（成長戦略・競争力の強化・収益力の強化・グループ連携の強化・人的資本経営への取り組み・DXの推進・ESG経営・財務戦略）を推進する。24年度の連結業績は、営業収益2618億円（23年度比3.8％増）、営業利益71億円（同5.3％増）、経常利益82億円（同6.1％増）、親会社株主に帰属する当期純利益52億円（同10.2％増）を見込んでいる。