10兆円を射程に、2020年度の国内ドラッグストア市場規模は8兆363億円!
「20兆円も現実みを帯びてくる」
日本チェーンドラッグストア協会は「2025年にドラッグストア業界を10兆円産業にする」ことを目標に掲げている。同協会の池野隆光会長は、2021年の年頭所感発表で、「DgSの新規出店ペースはまだまだ衰えない。今まで以上に食品スーパーの食料品やホームセンターの生活関連品などを取り込むようになるし、現在はほとんど手をつけていないネット販売にも積極的に取り組むようになる。そう考えれば、10兆円はおろか20兆円も現実みを帯びてくる」と話している。
現在、ドラッグストア業界には追い風が吹いている。直近ではセルフメディケーション税制の期限延長と拡充が決まったほか、厚生労働省は「セルフメディケーション推進に関する有識者検討会」を立ち上げた。スイッチOTC(医療用医薬品として用いられた成分が一般用医薬品〈OTC〉にスイッチされたもの)の促進に向けて環境整備も進んでいる。また、コロナ禍が終息すればインバウンド(訪日外国人観光客)需要も取り戻せるだろう。
売上高10兆円は射程圏内に入ったといえる。