スーパーの売場を激変!「フルカラー段ボール」見た目だけじゃない確かな力
通常の段ボールとの
売上比較で効果を検証
美粧性の高いフルカラー印刷が魅力の「デジパケ」は、食品や日用品の梱包をはじめ、EC向けの配送ケースなどさまざまなカテゴリーで採用されているが、これまで通常の段ボールと比較し、どの程度売上に貢献できるのかという具体的なデータを持ち合わせていなかった。
そこでレンゴーは「デジパケ陳列による売上効果検証・実証実験」を計画。2024年後半に企画し、25年2月に実施した。
今回、実証実験を行うのは、東京都、千葉県、埼玉県の1都2県に食品スーパー「スーパーベルクス」を展開するサンベルクス。同社は商品知識が豊富な社員を多く有し、青果、鮮魚、精肉、総菜など、それぞれの部門の強みを生かした「専門性追求型スーパーマーケット」を目指すことで、他社にはない個性を発揮している。
実験店には商圏・売上規模が近しい杉戸店、東大宮店をチョイス。2月1日から2月7日の前半は「通常段ボール」、2月15日から21日の1週間は「デジパケ」による売場を展開し、期間中の売上金額と点数PI値をそれぞれ測定し、効果を比較検証する。
展開する商品カテゴリーについてはさまざまな意見が出たが、今回は知名度の高いカルビー「ポテトチップスうすしお味」「ポテトチップスのりしお」の60gを選定。段ボール箱の外装は、商品パッケージを活かしボリューム陳列をすることで来店客にインパクトを与えるデザインを用意した。
菓子や飲料など衝動買いの
多いカテゴリーにチャンス
ではここから実証実験の結果を見ていく。【図表】のように店頭展開を通常の段ボールから「デジパケ」に変更したことで、売上金額ベースで期間比15.8%増、点数PI値で15.5%増を達成。フレーバー別でみるといずれも「ポテトチップスうすしお味」の数値が高かった。中でも東大宮店は「デジパケ」陳列の効果が大きく、売上金額ベースで期間比28.1%増、点数ベースで27.1%増、点数PIで23.4%増とすべての項目で期間比2ケタ増の大幅伸張となっている。







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