ベストバイ、ウォルマート、アマゾンも!米小売大手がこぞって ヘルスケア領域に参戦する理由

小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)
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米家電量販大手のベストバイ(Best Buy)は2023年3月、米国内6州で67カ所の病院を展開している非営利法人アトリウム・ヘルス(Atrium Health)との提携を発表した。
取材協力=高島勝秀(三井物産戦略研究所)

Drazen Zigic/iStock

ベストバイが遠隔医療に進出するねらい

 この提携により、ベストバイでは、コロナ禍で拡大した在宅医療の領域において、心電図をはじめとした医療機器の運搬や設置、メンテナンスなどを提供するという。

 ベストバイはこれまでもテックサポート子会社であるギーク・スクワッド(Geek Squad)を通じて、バイクやミニバンで顧客宅を訪問し、家電やオフィス機器の宅配や設置、メンテナンスなどを行ってきた経緯があり、そうしたサービスを医療機器にも拡げていく考えだ。

 ベストバイは近年、ヘルスケア関連企業の買収を積極的に行ってきた(図表)。このねらいについて、海外流通に詳しい三井物産戦略研究所の高島勝秀氏は、「ベストバイが強みとするのは、ロジスティクスとカスタマーサポートを駆使したサービス事業。これらを融合させて、

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記事執筆者

小野 貴之 / ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長

静岡県榛原郡吉田町出身。インターネット広告の営業、建設・土木系の業界紙記者などを経て、2016年1月にダイヤモンド・リテイルメディア(旧ダイヤモンド・フリードマン社)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属し、小売企業全般を取材。とくに興味がある分野は、EC、ネットスーパー、M&A、決算分析、ペイメント、SDGsなど。趣味は飲酒とSF小説、カメラ

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