米スーパーマーケット最大手のクローガーが発表した2021年3〜5月期の業績は、売上高が前年同期比0.6%減の412億9800万ドル(約4兆5000億円)、営業利益が39.3%減の8億500万ドル、純利益は88.4%減の1億4000万ドルだった。
前年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う食品・日用品の需要増で、業績が急拡大していたためその反動が出た。既存店売上高(ガソリン販売を除く)は4.1%減だったが、19年3〜5月期との比較では14.9%増加した。
同社はEC(インターネット通販)関連の投資を強化しており、デジタル(EC)売上高は16%増と2ケタ成長を維持した。19年3〜5月期との比較では108%の増加だった。3〜5月期には英オカドグループの技術を導入したEC専用の大型自動倉庫を、オハイオ州モンローとフロリダ州グローブランドで稼働させた。また、EC商品を店舗で受け取る「ピックアップ」拠点は2233カ所、EC商品の宅配サービス「デリバリー」に対応する店舗は2488店舗にまで増えた。
22年2月期通期については、既存店売上高が前期比4.0〜2.5%減(20年2月期比では10.1〜11.6%増)、営業利益は35億〜37億ドル(同8.5〜10.8%増)、1株当たり純利益は2.95〜3.10ドル(同16〜19%増)を見込む。なお、同社は10億ドルの自社株買いを実施することを明らかにした。