米ウォルマート、女性・マイノリティ経営の取引先に早期支払いの選択肢を提供
米ウォルマートは、女性やマイノリティが経営する取引先に対して、通常の支払い期限より前に支払いを受けられるプログラムの提供を始めた。対象の取引先はウォルマートに対する売掛債権を必要に応じてすぐに現金化できる。
ウォルマートは、女性、LGBTなどの性的マイノリティ、黒人など人種・民族的マイノリティ、障がい者、退役軍人などが経営する企業との取引を広げる「サプライヤー・インクルージョン」政策を進めており、その一環として早期支払いプログラムを始めた。
対象の取引先は、売掛債権の売買をマッチングするプラットフォームを運営する米C2FOに銀行口座やウォルマートの取引先IDを登録、早期支払いを受けたい請求書を選択すると、最短24時間で代金が振り込まれる。一定の割引率が適用されるため請求金額を満額受け取ることはできないが、運転資金としてすぐに現金が必要な場合などはメリットは大きい。
この早期支払いプログラムは5月3日から利用できるようになった。ウォルマートは現在、女性やマイノリティが経営する企業約2800社と取引がある。