ウォルマート、スマートボックスで食品受け取り可能に、今春から実験開始
米ウォルマートは今春、インターネットとつながったスマートボックスを利用者の玄関先などに設置し、宅配商品を受け取れるようにするサービスの実証実験を始める。温度管理が可能な宅配ボックスで、24時間いつでも生鮮食品などを受け取れるようになる。
スタートアップ企業のホームバレット(HomeValet、ワシントンDC)と提携し、同社が開発したスマートボックスを利用者に無償で貸与する。まずは本社があるアーカンソー州ベントンビルの地域住民を対象に実証実験を行う。
ホームバレットのスマートボックスはIoTセンサーを装着しており、冷凍・冷蔵・常温の3温度帯での温度管理が可能となっている。スマートボックスは、アウトドアで使うクーラーボックスのような形状で、上開き式のふたをモバイルアプリで開錠する。
ウォルマートは2018年に最寄りの店舗から食品を宅配するサービス「グロサリーデリバリー」を開始した。新型コロナウイルスの感染拡大で、グロサリーデリバリーの利用は増加しており、非接触で宅配商品を受け取ることができるスマートボックスのニーズや使い勝手を実験を通して検証する。