元ウォルマートCEOのデイビッド・グラス氏が死去、創業者亡き後の成長をけん引
元ウォルマートCEO(最高経営責任者)のデイビッド・グラス氏が1月9日に死去していたことが分かった。84歳だった。創業者のサム・ウォルトン氏に次ぐ2代目のCEOとして、同社の成長をけん引し、名経営者として知られた。
グラス氏はミズーリ州の生まれで、大学卒業後、地元のドラッグストアやスーパーマーケットでの勤務を経て、ウォルトン氏にスカウトされて1976年、CFO(最高財務責任者)としてウォルマートに入社した。
1988年にウォルトン氏が亡くなった後、CEOに就任。会員制倉庫店「サムズ・クラブ」の出店拡大したほか、食品を取り扱う大型ディスカウント店「スーパーセンター」を同社の主力業態に育てた。また、メキシコやカナダ、ブラジル、英国など海外展開も積極的に推し進めた。同氏がCEOを務めた1988年から2000年にウォルマートの売上高は約10倍に伸びた。
ウォルマートのCEOを退いた後は、米大リーグ「カンザスシティ・ロイヤルズ」を買収し、オーナーに就任。2015年にワールドシリーズを制覇した。