京東集団、「7フレッシュ」の新業態2店舗を北京にオープン、店内飲食や宅配も

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京東集団、「7フレッシュ」の新業態2店舗を北京にオープン、店内飲食や宅配も
12月20日にオープンした「7フレッシュ・ライフ」は300〜400平方メートルを基準とした小型店舗だ


 中国のEC(インターネット通販)大手、京東集団(JD.com)は2019年12月、食品スーパー「7フレッシュ(7FRESH)」の新業態2店舗をオープンした。それぞれ異なるタイプの店舗だが、いずれも店内飲食や宅配サービスを行う。

 12月20日にオープンしたのは「7フレッシュ・ライフ」で、店舗コンセプトについて京東集団では「レストラン+生鮮食品店+コンビニエンスストア」と説明している。青果や加工食品、総菜など3000種類ほどの商品を扱うほか、イートインスペースを設置した。年中無休で24時間営業する。

 宅配サービスは店舗から半径1.5キロメートルのエリアを対象としており、専用アプリで注文を受けると最短30分で商品を届ける。半径1.5キロメートルには約5万世帯が居住しているが、同範囲内にある約1000ヵ所のオフィスにも商品を配達する。

 また同店では、スマートフォンの充電器レンタル、24時間荷物の受け取りが可能な宅配ロッカー、料金収納代行、クリーニングの受け付けなどのサービスも行う。

 一方、北京の巨大複合ビル「ギャラクシーSOHO」にオープンしたのは、「セブンファン(SEVEN FUN)」。こちらは、年収10万元(約1600万円)以上の高所得層を対象としており、エクスペリエンス(体験)の提供による集客に力点を置く。

 店舗面積は約1000平方メートルで、生鮮を含む食品やワインなど約3500種類の商品を揃える。テーブルやバーカウンターを設置したフードホールでは、12の飲食店がセルフサービス方式で料理を提供。ワイン、日本酒、クラフトビールなどのアルコールも販売する。これらの飲食店は半径1キロメートル圏内にケータリングサービスも行う。

 単に買い物目的だけでなく、人々が集って楽しむ場所を目指しており、店内では音楽のライブなども開催する。

 京東集団は2018年1月から7フレッシュの出店を開始、北京、西安、成都、広州の4都市に20店舗近くを展開している。7フレッシュはファミリー層、セブンファンは26〜45歳の社会人をターゲットとして大都市部で出店を増やしていく方針だ。

「セブンファン」店内のフードホール
「セブンファン」店内のフードホールの様子

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