日本政府も見習えば?景気回復・スマホ決済率アップの2兎を追う香港の政策とは
![](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2021/12/iStock-1355647431.jpg)
世界的にコロナの感染状況が落ち着きを見せているなか、香港で個人消費が活気づいている。香港政府が18歳以上の全員に5000香港ドル(約7万3000円)の「電子消費券」を配布したからだ。
その配布方法に工夫がある。電子消費券の名のとおり、香港でメジャーなスマートフォン決済サービス「Tap&Go」「アリペイHK」「WeChatペイHK」、あるいは交通カード「八達通(オクトパスカード)」のいずれかを介してしか前述の金額を受け取れない。香港の10歳以上のスマホ普及率は91.5%、オクトパスカードは98%の成人が保有している。そのため、ほぼ全員が受け取れる計算だ。また、街中にサポート施設を設置し、そこで受け取り方法のレクチャーを受けることもできるようになっている。
![図表❶香港政府が18歳以上全員に配布した「電子消費券」の受け取りに使われた決済サービス](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2021/12/dcs211201_ChinaAsia_Trend_00-noresize.jpg)
また、配布は2回に分けられ、8月に2000香港ドル、10月に3000香港ドルが付与される仕組み。だが、最初の2000香港ドルを使いきらないと残りの3000香港ドルは受け取れない(オクトパスカードはチャージ上限があるため3回に分割)。加えて、全金額は今年末までが有効期限となっている。
チャイナ&アジアトレンド の新着記事
-
2024/07/05
中国でサイゼリヤが絶好調の理由と追いかけるピザハットの戦略 -
2024/06/07
中国、不況反映の消費トレンド「平替」で伸びるブランド、沈むブランド -
2024/04/19
チケット販売、割引クーポンとも連動!アリババ、地図アプリ黒字化戦略とは -
2024/03/21
好調のはずなのに アリババ、フーマフレッシュ売却報道の真因 -
2024/02/19
会員制倉庫ビジネスの本質は商売で儲ける必要がないトラフィックビジネスである理由とは -
2024/01/20
クレカは登録不要!モバイルオーダーを飛躍的に増やすアプリの設計手法とは
この連載の一覧はこちら [43記事]
![チャイナ&アジアトレンド](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2023/10/fe72aa435bea6f9f07d90bee23687f05.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=fac8745a3f2e10b2387e3fe80408ba64)