ファミリーマートが過去最高の事業利益!利益に貢献した「堅実な取り組み」とは
下期も引き続きPB拡充とリテールメディアの強化に取り組む
下期については、プライベートブランド(PB)の「ファミマル」を、これまで取り扱ってこなかったベーカリーやスイーツでも展開するほか、さらに幅広いカテゴリー「ファミマルPREMIUM」を投入していくことで「ファミリーマートのブランドイメージをより一層向上させる」(浦島氏)という。
リテールメディア戦略も強化する。同社は今期、サイネージでの販促にも注力しており、8月末時点での導入店舗は約7000店舗にまで達した。7月にはファミチキと対象飲料のセット販売キャンペーンのサイネージで訴求したところ、キャンペーン期間中はファミチキと対象飲料の併売率が施策前と比較して7倍となった。下期にはデジタルサイネージ設置店舗数を約7000店舗から1万店舗にまで拡大し、サイネージによる商品販促をさらに強化していく。また、「バーチャルYouTuberやミュージシャンなどとコラボレーションした当社のオリジナル番組がSNSで度々“バズって”いる」と、オリジナル番組制作にもよりいっそう注力し、来店目的性を高めることもねらう。
浦島氏は「円安や原料の高騰など、先行き不透明な状況が続くなか、引き続き商品開発やマーケティング、売場づくりに堅実に取り組んでいくことで“選んでいただける”コンビニエンスストアをめざす」と力を込めた。