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セブン&アイ、3〜8月期の営業利益は3.6%増、コンビニ事業以外は苦戦

セブン&アイのロゴ
セブン&アイ・ホールディングスは7日、2022年2月期の連結営業収益予想を8兆3090億円(前期比44.1%増)に引き上げると発表した。写真は同社ロゴ、2017年12月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

 セブン&アイ・ホールディングスが発表した2021年3〜8月期の連結業績は、本業の儲けを示す営業利益が前年同期比3.6%増の1861億円だった。国内と海外のコンビニ事業は増益だったが、そのほかの事業は苦戦した。

 売上高に当たる営業収益は、米子会社の7-イレブンが買収した同業のスピードウェイの業績を取り込んだことで、30.8%増の3兆6464億円と大幅な増収となった。新型コロナ関連の特別損失が減少したことや固定資産と株式の売却益が加わったことから、純利益は46.9%増の1065億円に増加した。

 主要子会社では、セブン-イレブン・ジャパンの営業利益が4.1%増の1231億円だった。前年同期に3.0%減だった既存店売上高は、1.5%増に回復した。通期では1.8%の増加を見込む。

 米7-イレブンは、スピードウェイの買収効果で営業総収入が76.1%増の1兆8533億円、営業利益が48.5%増の782億円(いずれも1ドル=107.82円換算)と大幅な増収増益となった。既存店売上高(ガソリンを除く)は7.6%増と好調だった。

 イトーヨーカ堂の営業利益は64.0%減の10億円、ヨークベニマルは30.0%減の76億円といずれも減益だった。既存店売上高はヨーカ堂が3.8%増(テナントを除くと0.3%減)、ベニマルが0.7%減だった。

 そのほか、そごう・西武の営業損益は49億円の赤字(前年同期は36億円の赤字)、デニーズを展開するセブン&アイ・フードシステムズは21億円の赤字(同43億円の赤字)と新型コロナの影響が続いた。