楽天グループが発表した2021年1〜6月期の連結業績(国際会計基準)は、売上収益が前年同期比16.9%増の7936億円、営業損益が1008億円の赤字(前年同期は207億円の赤字)、純損益が221億円の赤字(同325億円の赤字)だった。
国内EC(インターネット通販)などインターネットサービス事業は好調だったが、携帯電話の基地局設置などで先行投資が続くモバイル事業が全体の足を引っ張った。
セグメント別の損益は、「楽天市場」や旅行予約の「楽天トラベル」を含むインターネットサービス事業が589億円の黒字と前年同期の21億円の赤字からV字回復した。
クレジットカードや銀行・証券などフィンテック事業のセグメント利益も14.6%増の470億円に伸びた。一方、モバイル事業は基地局設置などの先行投資負担で1972億円の赤字(前年同期は892億円の赤字)となった。
国内ECの21年4〜6月期の流通総額(楽天市場、楽天トラベル、楽天西友ネットスーパーなどの流通額の合計)は前年同期比12.2%増の1兆1557億円だった。楽天トラベルの取扱高が回復したことや物流事業の改善などにより、営業利益は52.9%増の171億円と大きく伸びた。