米アマゾン・ドット・コムが発表した2021年4〜6月期決算で、実店舗の売上高が前年同期比11%増の41億9800万ドル(約4618億円)となり、5四半期ぶりに前年実績を上回った。
新型コロナの影響による外出自粛で、アマゾンの実店舗の売上高は20年4〜6月期から4四半期連続で前年割れとなっていた。21年1〜3月期は16%減にまで落ち込んでいたが、経済の正常化が進んだことで店舗への客足が回復した。
アマゾンの実店舗の売上高は、505店舗を展開する自然食品スーパー子会社ホールフーズ・マーケットが大半を占める。そのほか、食品スーパーの「アマゾン・フレッシュ」15店舗、レジなしコンビニの「アマゾン・ゴー」16店舗、書店の「アマゾン・ブックス」24店舗、オンラインの人気商品を集めた「アマゾン・4スター」37店舗(うち30店舗はアウトレットストア)などを展開している。
一方で、巣ごもり消費で拡大が加速していたオンライン売り上げについては、21年1〜3月期の41%増から4〜6月期は13%増の531億5700万ドルと失速した。なお、オンラインで受注し、実店舗から出荷した商品についてもオンライン売上高に計上されている。
4〜6月期の事業セグメント別売上高は、北米事業が22%増の675億5000万ドル、海外事業が36%増の307億2100万ドル、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)事業が37%増の148億900万ドルだった。
また、4〜6月期の連結業績は、売上高が27.2%増の1130億ドル、営業利益が31.8%増の77億ドル、純利益が48.4%増の77億ドルだった。