サンドラッグ、21年3月期の営業利益は2.0%増、ディスカウント事業が伸びる
サンドラッグの2021年3月期の連結業績は、売上高が前期比2.7%増の6343億円、営業利益が2.0%増の373億円、純利益が6.9%増の253億円となり、新型コロナウイルス感染拡大下でも増収増益を確保した。
主力のドラッグストア事業は、駅前型店舗が感染拡大の影響による客数の減少で減収減益となったものの、郊外店が中心のディスカウントストア事業(ダイレックス)が2ケタの増収増益となった。
ドラッグストア事業の売上高は1.2%減の4222億円、営業利益は9.4%減の250億円だった。駅前型店舗は、外出自粛の影響とインバウンド(訪日外国人)需要の消失で、既存店売上高が13.0%減と大きく落ち込んだ。郊外店は5.2%の増収だった。
ディスカウントストア事業は、巣ごもり需要の増加で食品や日用品の販売が好調に推移、売上高は11.2%増の2557億円、営業利益は37.4%増の123億円となった。既存店売上高は5.6%のプラスだった。
22年3月期については、インバウンド需要が回復しない中、郊外店では新型コロナによる需要増の反動減があると見込む。84店舗の新規出店(ドラッグストア事業49店舗、ディスカウントストア事業25店舗)で、売上高は3.5%増の6566億円と増収となる見通しだが、営業利益は1.5%減の368億円を予想する。純利益は1.5%増の257億円と微増を見込んでいる。