バローHD、30年3月期で売上高1兆円超、経常利益500億円超を目指す

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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バローホールディングス(HD)は5月12日、売上高に当たる営業収益を2030年3月期に1兆円超に伸ばす中長期経営方針「バローグループ・ビジョン2030」を公表した。

 バローホールディングス(HD)は5月12日、売上高に当たる営業収益を2030年3月期に1兆円超に伸ばす中長期経営方針「バローグループ・ビジョン2030」を公表した。営業利益は480億円、経常利益は500億円を目標とする。

 同社は現在、食品スーパー、ドラッグストア、ホームセンターなど1200店以上の店舗網があるが、今後はEC(インターネット通販)や自社電子マネー「ルビット」を通じて顧客との接点を強化する。また、総菜など商品の製造機能を強化し、「製造小売業」としてのビジネスモデルを磨く。

 食品スーパー子会社バローのEC売上高は、21年3月期実績で51億円だったが、30年3月期には約10倍の500億円に拡大する。ルビットカードの会員数は338万人から600万人に、アプリ登録会員数は32万人から300万人にそれぞれ増やす。

 また、人気総菜の「若鶏の竜田揚げ」など年間販売額1億円を超える自社製造商品は114品目から300品目に、1店舗当たりの売上高は12億4000万円から15億円に拡大する計画だ。

 あわせて発表した「サステナビリティ・ビジョン2030」では、食品スーパー事業におけるサプライチェーン上の温室効果ガス排出量を、30年3月期に40%削減(21年3月期比)するとした。食品廃棄物についても17年3月期比までに45%減らす。

 なお、同社の21年3月期の連結業績は、営業収益が前期比7.7%増の7301億円、営業利益が65.3%増の256億円、純利益が94.4%増の125億円だった。22年3月期については、営業利益が10.3%減の230億円、純利益が4.7%減の120億円と減益を見込む。今期から収益認識に関する会計基準を適用するため前期と単純比較できないが、営業収益は7320億円を予想している。

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