新型コロナウイルス感染拡大による内食需要、巣ごもり需要の増加で、食品スーパー大手の利益拡大が続いている。2020年3〜11月期の連結営業利益は、ライフコーポレーションが前年同期比約2.6倍の211億円、マルエツやカスミなどを傘下に持つユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)は約2.9倍の138億円だった。
売上高に当たる営業収益はライフが7.2%増の5683億円、USMHが6.7%増の5490億円だった。感染症対策費用や人件費、物流費などが増加したものの、売上げの伸びで吸収した。また、チラシの抑制などで値引販売が減っていることから粗利益率が改善し、利益が大幅に増えている。
21年2月期通期の業績予想は、両社とも従来見通しを据え置いた。ライフは営業収益が前期比6.8%増の7630億円、営業利益が72.9%増の240億円。USMHは、営業収益が5.3%増の7280億円、営業利益は71.0%増の160億円を見込んでいる。