英ネットスーパーのオカドリテール、6〜8月期の売上高は52%増、伸び率高まる
英ネットスーパー最大手のオカドグループは9月15日、傘下のオカドリテールの2020年度第3四半期(6〜8月)の売上高が、前年同期比52.0%増の5億8730万ポンド(約800億円)になったと発表した。上半期の27.2%増に比べて、伸び率が一段と高まった。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、ネットスーパーを利用する消費者は増え続けており、第3四半期の週間平均受注数は9.6%増の34万5000件だった。注文1回当たりの客単価も高まっており、第3四半期は141ポンド(約1万9000円)と過去最高だった。
オカドリテールは、オカドグループと英小売大手マークス・アンド・スペンサー(M&S)の合弁会社で、英国内で「オカド・ドットコム」のブランドでネットスーパー事業を展開している。M&Sは19年8月にオカドリテールに50%を出資した。
オカドリテールはこれまで、英食品スーパー大手ウェイトローズの商品を販売していたが、9月1日からM&Sの商品に切り替えた。これにより、オカドリテールが独自に仕入れた商品の他に、M&Sの食品4400品目、住居関連商品700品目を取り扱うようになった。
オカドグループは、オカドリテールの自動倉庫システムや配送ルート最適化システム、受注用アプリなどネットスーパー関連システムを外販するソリューション事業も手がけており、日本ではイオンが独占パートナーシップ契約を結んでいる。