3月~5月のホームセンター 各社、粗利と販管費を大幅に改善、2倍、3倍の増益につなげる

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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 2月期決算のホームセンター(HC)各社とコメリ(3月決算)の、第1四半期の業績が出揃った。3月~5月(コメリは4月~6月)の、新型コロナウィルス感染拡大による、衛生用品や巣ごもり関連商品の需要拡大を受けて、各社大幅な増収増益となった。

 なお、営業収益で29.5%増だったコーナン商事は、前年6月に子会社化した建デポの売上が今期に加わったことも影響している。また26.3%増のアレンザホールディングス(HD)は、前年4月にバローホームセンターを経営統合しているため、前年同期には同社の3月分の売上高が反映されていない。

 営業収益で3.3%増と小幅だったカンセキは、売上高構成比で約半分のHC事業に限ると8.8%増。アークランドサカモトのHC部門は20.5%増だ。

 増収よりも大きな伸びを見せたのが利益。サンデー、セキチュー、アレンザHD、ジュンテンドーなど、前年比で2倍、3倍となったところもある。特筆できるのがケーヨーだ。前年の営業利益は2億円強となんとか黒字化した程度だったが、今年は11.3倍の25億円強をたたき出した。

 各社の営業利益が好調だったのは、粗利益に相当する売上総利益と販売管理費率の大幅な改善だ。セール自粛により価格政策を打ち出せなかったことから売上総利益率が1ポイント(pt)以上アップしたところもあり、チラシ販促などの自粛で経費が削減されて販売管理費率も大きく下げた。

 ケーヨーは売上総利益率で1.9ptアップし、販売管理費率は5.58ptダウンと大幅に改善している。DCMホールディングスのプライベートブランドや棚割を導入していることが、収益改善につながっているようだ。

主要ホームセンター第1四半期決算

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