日本フランチャイズチェーン協会が発表した5月のコンビニエンスストアの売上高は、既存店ベースで前年同月比10.0%減だった。前年実績を下回るのは3カ月連続、2ケタのマイナスは2カ月連続となった。
前月の10.6%減に比べてマイナス幅はやや縮まったが、客数は19.9%減と前月(18.4%減)からさらに下落した。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で5月の大型連休の行楽需要、観光需要が落ち込んだことも響いた。自宅で食事をする機会が増えたことで、冷凍食品や酒類などのまとめ買い需要があり、客単価は12.4%増と前月より2.9ポイント増加した。
一方、全国スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の5月の売上高(速報値)は、既存店ベースで9.8%増と4カ月連続のプラスとなった。4月の10.7%増(確報値)に比べて伸び率はやや鈍ったが、内食需要の高まりが引き続き追い風となった。
商品部門別の既存店売上高は、生鮮3部門と日配がいずれも14.6%増、冷凍食品や調味料などの一般食品が14.8%増だった。中食需要が低迷し、総菜は4.9%減となった。