コンビニエンスストア大手3社の3月の既存店売上高は、そろって前年割れとなった。新型コロナウイルスの感染拡大で客数が大幅に減った。食品などのまとめ買い需要で客単価は上昇したものの、客数の減少を補えなかった。
セブン-イレブン・ジャパンの既存店売上高は3.2%減で、6カ月ぶりのマイナスとなった。客単価は4.2%増えたが、客数が7.1%減少した。
ファミリーマートは、パウチ総菜や冷凍食品、加工食品など日持ちする商品の売り上げが増えたが、在宅勤務や臨時休校などで消費者の外出機会が減り、特に平日の夜間と週末の客数が減少した。既存店売上高は7.6%減、客数は10.1%減、客単価は2.5%増だった。
ローソンの既存店売上高は5.2%減だった。主力のローソン事業が5.8%減と苦戦した。生鮮コンビニのローソンストア100事業は4.3%増、食品スーパーの成城石井事業は0.7%増と既存店は前年実績を上回った。