スーパーで縦置きの商品パッケージが増えている理由

2020/02/21 05:47
宮川耕平(日本食糧新聞社)
Pocket

商品が、購入後も自己主張するのは問題?

 

 ネット通販では、リアル店舗の売場ほどに目立つ必然性がありません。アスクル(東京都/吉岡晃社長)の個人向けECサービスのLOHACOは、消費の場である家庭と調和するデザインをメーカーに求め、さまざまなコラボ商品を開発しています。ホームセンターのカインズ(埼玉県/高家正行社長)も、家でストックする際の見栄えや利便性といった観点でNBのオリジナルパッケージを充実させています。

 もしくは無印良品のように全商品がプライベートブランド(PB)であれば、店頭で個々の商品が自己主張する理由もなく、その商品群は購入後の家庭内でも独自のトーンでまとまります。

 NBが購入後に自宅でも自己主張していることに気づき、その主張が居住空間に必ずしも必要ではないかも・・・と考える消費者が増えているように思います。インスタ映えを重視する生活スタイルが、その傾向に拍車をかけているかもしれません。

 そうはいってもNBは目立たなければならないでしょう。だからといって目立てばいいというものではありません。生活者の意識が変われば、好感をもたれる目立ちかたのルールも変わるようです。店の効率性、地球環境、生活者の美意識など、多方面から商品パッケージのルールは変化を迫られていると感じる昨今です。

1 2

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態