西松屋、2023年2月期決算は減益で着地! 今期最高益達成に向けた打ち手は?
仕入れ価格上昇が利益を直撃
売上が好調だった一方で、利益面は芳しくない。
2023年2月期は円安やエネルギー価格の高騰を背景に資材価格が上昇し、利益を圧迫。シーズン品を中心とした発注コントロールの徹底により、ディスカウントの抑制に取り組んだものの、売上高総利益率は前期から1.6ポイント悪化(36.4%→34.8%)した。
一方、販管費率は前期から0.5ポイント改善(28.9%→28.4%)した。「スーパーインテンデント(店長が配置されない、複数の店舗を統括管理するマネージャー)制度」の導入、応援パート・多店舗パートの活用によるオペレーション効率が奏功したかたちだ。
そのほか、光熱費高騰対策として、地道な節電や老朽設備の更新などにも努めたものの、仕入原価の上昇分をカバーできず、売上高営業利益率は前期から1.1ポイント悪化(7.5%→6.4%)した。