海外戦略拡大にチーズバーガー専門店も!モスフードサービスが「事業の多様化」をする理由

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ベトナムにも進出、伸び盛りの東アジアが標的

モスクッチーナ
モスクッチーナ ハイサンプレイス店

――海外進出にも熱心です。少子高齢化が加速している日本では、外食産業も成長の余地は限られます。やはり海外市場にも、目を向けるべきだと考えますか。

中村 国内事業の足元を固めるのが先決ですが、海外事業は今後も強化していく方針です。海外店舗は現在、約450店舗を展開していますが、日本文化と親和性が高く、若年人口が多くて、経済成長も著しい東アジアに集中出店しています。とはいえ、台湾に約300店舗、シンガポールに約50店舗、香港に約40店舗と、特定の国や地域に偏っているので、ほかのアセアン諸国などにも拡大していこうと考えています。コロナ禍で中断していますが、10番目の国と地域としてベトナムへの進出も計画しています。

――海外市場では、どのようにローカライズを進めているのでしょうか。

中村 海外でも、現地のお客さまの声に率直に耳を傾け、商品や店舗を適応させていく、マーケットインの姿勢を堅持しなければなりません。

とはいえ、チャネルの多様性を生かした、日本と海外とのシナジーにも期待しています。例えば、海外店舗は、テストマーケティングにも役立っています。キッチンカーは海外で先行導入しましたし、シンガポールや香港のモスで展開しているセルフレジなども、日本に“逆輸入”したものです。

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