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自分の性格や趣味を生かす!目から鱗「実店舗の付加価値」のつくり方

成田直人
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こんにちは、成田直人です。インフレが続き、お客さまの財布の紐も固く締まってきました。そうした環境下でも選ばれている店は値上げをしても常に繁盛しています。今回は、選ばれる店になるために欠かせない「付加価値」のつくり方について解説します。

Portra/istock
Portra/istock

自分の強みを起点に付加価値づくりに取り組む

 全国で小売店舗数は増え続け、業態の垣根を超えた競争が本格化し、厳しい環境が続いています。さらにはコロナ禍で伸びたEC、宅配サービス、デリバリーなどがその存在感を確固たるものにして、ますます競争は激しくなっています。

 そうしたなかで、小売・サービス・飲食業すべてに共通するこれからの店舗ビジネス生き残りの鍵となる方程式は「商品力+付加価値=繁盛店」です。あなたの店舗でしか得られない体験は一体何なのか。オンラインを含めた競争が激化するなか、これを常にアップデートし続けることが求められます。

 では、具体的にどのようにして付加価値を提供すればよいのでしょうか。それは「あなた(もしくは店舗スタッフ)の強み」を生かすことです。

 自分の強みを理解していれば、すぐにでも付加価値として提供できますが、「強みがわからない……」という方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは自分の性格について考えてみましょう。私は大学生時代に「ABCマート」でアルバイトをしていたのですが、「何にでも興味が持てる」という自分の性格を生かしてあえてビジネスシューズを担当していました。なぜならスニーカー好きはほかにもたくさんいて、そのなかで勝ち残る要素が私にはなかったからです。

 案の定、勉強し始めるとビジネスシューズの魅力にハマりにハマってしまいました。気づいたら自分でビジネスシューズを裁断し、断面図をみて靴の製法を研究し始めていました。周りからは「よくそこまでできるね!」と言われていましたが、私自身はまったく無理していませんでした。楽しくて仕方なかったのです。そして、青山・銀座の靴の工房(「ビスポーク」と言われるオーダーメイド専門店)で製造の工程を学ばせていただきました。

 このように、自分の性格に焦点を当てて付加価値を創出するというのが考え方の1つです。私は地域で断トツの「ビジネスシューズマニア」になるということを選択して毎日多くのファンに囲まれ、日本一の販売員になることができました。

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