横浜・鶴見のブラジル系食品スーパー「マハロ」 外国籍住民から熱烈な支持を集める理由とは
ECサイト利用の7割がブラジル人

マハロが外国人住民から広く支持を集める理由は、こうした品揃えの豊富さだけではない。同店がもう1つ注力するのが、SNSを通じた情報発信だ。InstagramやFacebookなどを通じて配信する動画では、店舗スタッフがブラジルの公用語であるポルトガル語で食品から雑貨まで多岐にわたる商品を紹介。視聴をきっかけに来店するお客も多く、マハロの認知拡大と集客に寄与している。
マハロでは全国の顧客に向けた販売チャネルとしてECサイトの運営にも力を入れている。ECサイトは22年10月に開設され、現在では利用者の約7割をブラジル人顧客が占めている。商業部門担当者は「今後は日本人向けの販促を強化し、ホームページのリニューアルを進めていきたい」と語る。

店舗の品揃えからECサイト運営、SNSでの情報発信に至るまで、マハロは多様な文化や嗜好にきめ細かく対応している。こうした取り組みにより、同店は増加する外国人居住者にとって欠かせない生活インフラとなりつつある。
多文化が交錯する鶴見という地域で、「ブラジル人向けの店」という枠を超え、多国籍な住民のニーズに応える店舗運営を実現している点こそが、マハロが支持を集める理由なのである。






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