食事業はロート製薬の「第3の柱」となるか 健康を深掘りする旗艦店が大阪・茶屋町にオープン!
ロート製薬の知見を生かした健康メニューや商品を展開
では、店舗を詳しく見ていこう。まずデリコーナーでは、約10種の総菜を用意する。総菜のプレートにはそれぞれ、「BEAUTY(お肌の調子を整えたい方へ)」「CARE(体内リズムを整えたい方へ)」「FOCUS(食生活を改善したい方へ)」「POWER(体力チャージしたい方へ)」「DETOX(体の巡りを改善したい方へ)」とマークがついており、お客は体の調子に合わせて総菜が選べる仕組みになっている。また、体の状態や健康に関する悩みを店員に相談して、その日の調子に合わせた総菜を見繕ってもらうことも可能だ。
これらの総菜には、ロート製薬がこれまで培ってきた知見を生かす。たとえば、ロート製薬の研究で、DHAと「ノビレチン」という成分が合わさることにより、神経細胞が活性化されると発見されている。取材時にラインアップされていた「グリルびんちょう鮪と彩り大根のシークワーサー脳活マリネ」(small650円、large850円:以下税抜き価格)は、そのことをヒントに、DHAが豊富な鮪とノビレチンを多く含むシークワーサーを組み合わせて開発されたものだ。
カフェコーナーのメニューにもこれらの総菜がふんだんに盛り込まれている。ランチでは「本日のデリセット」(1380円)などのセットメニューとして、ディナーでは「デリ5種盛り合せ」(1280円)として提供する。
「カフェでは、総菜にどのような栄養が含まれ、どのように体を整えてくれるのかをメニューでしっかり説明するほか、スタッフが提供時に詳しく解説をしている。この取り組みは、『より健康への意識が高まる』とお客さまから好評をいただいている」(広報担当者)。
物販コーナーではセレクト商品や、ロート製薬が開発したオーガニック豆製品を使ったスープ「ダルーラ」(389円)などオリジナル商品を約100SKUラインアップする。また、「ロートレシピオリジナル十穀米」(648円)や「米麹甘酒」(1150円)など、カフェで提供しているメニューに使われている材料も販売することで、カフェ客のついで買いも促進するねらいだ。