着物業界はピークの6分の1に縮小 デジタルを使った最大手やまとの切り札とは

2021/11/03 05:55
    両角晴香
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    産地を救うための施策

    産地もまた、喫緊の課題を抱えている。手織り、手染めの工程を要する産地を中心に、つくり手の高齢化と後継者不足が問題視されている。

    同社は、産地の後継者育成事業を支援すべく、石川県の加賀友禅作家、ならびに鹿児島県・奄美市両産地の本場大島紬織工の後継者育成プログラムをスタートさせた。また、産地へいち早く資金が流れる仕組みづくりが重要と考え、2017年から手形払いを全廃。月2回の支払日を設けることで、仕入れ代金の支払いの早期化を徹底している。

    「着物市場を開拓するには、着物人口を増やすことが重要です。つくり手も、着る人も、若い世代を育てていくことが、既存市場を成長させる切り札になると考えています」(永井氏)。

    経営企画室室長
    経営企画部の永井秀昭部長
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