店舗経営者がコロナ禍のピンチを乗り越えるために必要な環境とマインドセットとは

成田直人
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仲間の頑張りがピンチを乗り越える原動力に

 私のようにメンタルがあまり強くない人は、ピンチの際に「ダメかもしれない」と諦めてしまいがちです。しかし、ここで持ちこたえることができる人は、もともとメンタルがとても強く、諦めない性分なのでしょうか。私はそうではない人をたくさん知っています。それでは、なぜこのような苦境でも耐えられるのか。その理由は、その人が置かれている「環境」にありました。

 先日、店舗経営者向けの経営合宿を行っていたころのクライアントから、「成田さんの合宿に参加したからこそコロナ禍でも生き残っていけています」と久しぶりに連絡がありました。どういうことかと詳しく聞くと「合宿で出会った仲間に励まされている」というのです。

 仲間が頑張っているからこそ「自分も諦めてたまるもんか!」と踏ん張ることができる。その姿をみたほかの仲間がまた感化されて踏ん張る。仲間の頑張りが、自分がピンチを乗り越える原動力となっているのです。

 私もふだんからフェイスブックで元クライアントの動向は隈なくチェックしていますが、こうした好循環が私の経営者コミュニティにはあるのだと教えてくれたのかと思うと素直に嬉しかったです。事業を続ける以上「事業の目的は何か」と自分自身のモチベーションやコミットメントが高まる問いも必要ですが、それと同じくらい「誰とふだんから接しているか」も重要なのだと実感しました。

“踏ん張りメンタル”を身につけられる環境を見つける

 今、あなたの周りにはどんな人がいますか。私の周りには、私を鼓舞してくれる同世代の経営者仲間がたくさんいます。私もそんな仲間の頑張りに触発されて「よっしゃ!僕もこの危機をチャンスに変えるぞ!」と毎日やり切る覚悟を決められているのかもしれません。

 今はオンラインサロンをはじめとした経営者向けのコミュニティもたくさんあります。「身の回りに店舗経営者がいない」「あまり自分から積極的に関わるタイプじゃない」という人にはとてもおすすめです。ぜひご自身の“踏ん張りメンタル”を身につけられる環境を見つけていきましょう。今ある厳しい状況を言い訳に諦めて愚痴るのではなく、チャンスに変えられるメンタルを身につけ、できることを探し続けながらこの苦境を乗り越えていきましょう。

 

なりた・なおと
19歳でABCマートアルバイト個人売上日本一を獲得。マネージャーになり昨年度対比1位、2位の原動力となる。その後、PC専門店PCデポに入社し、7ヶ月で個人売上1億円を達成。翌年、「良い」よりも「成果が出る」をモットーに小売・サービス・飲食業専門コンサルティング会社「株式会社FamilySmile」を創業。現在は、一部上場企業を中心にコンサルティング・研修・講演を手がけ多くの店舗で昨年度対比120%を達成。中には、3年で売上2倍になる店も続出するほどコンサルティングには定評がある。その功績が認められ日本三大褒章の一つ中小企業のノーベル賞と言われる「東久邇宮文化褒章」を受賞。セミナー講師ナンバーワン決定戦「S-1グランプリ」初代グランプリを獲得。

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