《特別提言》経営者の努力次第で中小食品スーパーは強くなれる!=エコス 平 富郎 会長
提言(5) 経営者の努力で業績は決まる
セルコチェーンの勉強会では、経営者の心がけとして、自らの頑張りが企業の成長の源になると伝えている。経営者が遊ぶ時間も寝る時間も削って仕事をこなし、勉強する時間を確保しないと、中小SMは成長できない。会社の業績を伸ばしたいと思うなら、何かを犠牲にしなくてはならない。経営者の努力と勉強の量で業績が決まると言える。
現在は経営の現場からほぼ退いたが、私自身、現場にいる時は冠婚葬祭で仕事を休まざるをえない日を除き、朝5時から夜23時まで働き詰めだった。いまの経営者も自分の頑張り次第で、会社を成長させることができるはずだ。
勉強会では具体的には、私が経験してきたことをわかりやすく、噛み砕いて話している。とくに人間の土台となる部分について話すことが多い。どんな天候になっても、植物は根がしっかりしていれば枯れることはない。同じように、人間としてのあり方、経営者としてのものの考え方など、SM経営に必要な根幹について、経験を交えて伝えるようにしている。外部環境は刻々と変化するが、経営者に求められる人格や教養、思いやりなどへの理解は不変だ。
すでに答えが用意されている学問と違って、会社経営に正解はない。これからも答えに近づき、答えを導くためのヒントを提供し続けていくつもりである。
中小SMの経営は「努力に勝るノウハウなし」と考えている。必死にやれば見えてくる風景もある。新たなステージに踏み出せるよう、中小SMの経営者は自分よりも強い相手と切磋琢磨し、独自色のある店舗づくりにまい進してほしい。