増収増益のクスリのアオキHD、食品スーパー買収後の次の一手

「ダイヤモンド・ドラッグストア」編集部
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21年4月は850人を採用予定

──1年延期し、新中期経営計画を21年7月に発表する。

青木 1年余裕ができたので、今期は第三次中期経営計画の策定とその基盤づくり年と位置づけている。今期は新中計に向けて3つの準備をしているところだ。

 1つ目は新卒の前倒し採用だ。当社は新卒採用に苦しんでいて、改善を繰り返すものの一進一退。19年4月は目標500人に対して実績は383人だった。当社は成長戦略を推し進めるうえで人の採用が最も重要だと考えているが、このようなことが起きた。そこで全社挙げて採用活動の改善に取り組んだ。20年4月は目標600人に対して実績は615人となり、大きく改善した。21年4月は850人という大きな目標を掲げている。うち薬剤師は100人で当社初の3ケタ採用を見込んでいる。

 準備の2つ目はエリア区分の見直しだ。既存の北信越、関東、東海・近畿エリアに加えて、東北、関西エリアを新設した。東北エリアにおいては、19年に福島県へ進出。20年4月には宮城県と岩手県、11月には山形県に進出した。1年半で東北6県中4県に店舗網を拡大したことになる。関西エリアにおいては、14年に滋賀県、17年に京都府と奈良県に進出した。“将来に向けての布石”ということで進出したが、新中期経営計画を見据えて本格的にドミナント化を進める。関西エリアの本丸である人口880万人を抱える大阪府には21年に進出する。来期以降、当社の店舗展開エリアは23府県となり、日本の半分の人口をカバーすることになる。

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