セイノーHD、処方薬の即日宅配サービスを開始、薬局・ドラッグストアと連携

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セイノーHDがサービスを開始する「ARUU(アルー)」の配達員
サービス名は「ARUU(アルー)」で、来年1月から神戸市と東京23区でサービスを始める(写真はプレスリリースより)

 西濃運輸を傘下に持つセイノーホールディングス(HD)は、薬局・ドラッグストアと連携して処方薬の宅配サービスを始める。薬剤師が電話などで服薬指導を行った後、最短2時間で処方薬を患者に届ける。

 2021年1月から、調剤薬局大手のI&H(阪神調剤グループ、兵庫県芦屋市)、オンライン薬局のミナカラ(東京都千代田区)と連携し、神戸市と都内23区で宅配サービスを始める。代金と処方薬の原本はセイノーHDの子会社化が回収する。

 セイノーHDは子会社を通じて食品の即日宅配サービスを全国で展開している。「ハーティスト」と呼ばれる配達員が実際の配達を請け負う。同じ仕組みで、処方薬も配達する。

 同社は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて6月から、調剤薬局のミライシアHD(札幌市)と組んで札幌市と小樽市の一部エリアで処方薬宅配の実証実験を行った。薬局での待ち時間解消や接触リスクの低減につながることから、消費者のニーズは高いとみて全国展開することを決めた。今後は各地の調剤薬局、ドラッグストアとの連携を拡大していく。

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