セイノーHD、置き配サービスを本格展開、ギグワーカーを活用

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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 セイノーホールディングス(HD)は、宅配荷物を玄関先などに置く「置き配」サービスを本格展開する。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、非対面で荷物を受け取れる置き配の利用が増える中、再配達の必要がない置き配は物流コストの削減にもつながることから、本格展開することを決めた。

 通販大手のフェリシモ(神戸市)やウェブサービスの電警(東京都港区)などとの合弁会社LOCCO(神戸市)を通じて今年4月から首都圏で置き配サービスを始めていたが、順次エリアの拡大を進める。

 主要都市間を結ぶ幹線輸送はセイノーHD傘下の西濃運輸が行い、都市内での宅配はインターネットを通じて仕事を請け負うギグワーカーを活用する。2019年末にフェリシモの会員向けに東京都内で実証実験を行ったところ、この仕組みを使うことで物流コストを10%以上削減できたという。

 置き配のサービス名は「OCCO(オッコ)」。都市内での配送を担うギグワーカーを確保するために、フリーペーパーの配布(ポスティング)を手がけるリビングプロシード(東京都港区)をセイノーHDが9月1日にグループ会社化する。リビングプロシードは配達員として約1万人のギルワーカーとのネットワークを持っている。

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