売上50%アップした自販機も出現、JR東日本ウォータービジネスが本格導入する商品選択AIの実力とは
人間とAIの協力で売上向上をめざす
ただし、「最終的に(どの商品を入れるか)決めるのはオペレーター。AIを使うからといって、個人の腕や経験がまったく不要になるわけではない。AIより優れた判断をするオペレーターもおり、今後もオペレーターの方々の知見は必要不可欠」とも東野氏。先入観や固定観念に縛られずデータから導かれる最適解を提供するAIと、数値では表すことのできない勘や臨機応変な判断力を持つ人間、それぞれの良い部分を生かして行きたい考えだ。「自販機業界全体で省力化や効率化を求める動きが加速している。AIの導入にはそれなりにコストもかかるが、(同社基準で)3〜5%売上が伸びれば投資回収は十分可能で、実証実験でその水準はクリアできると判断した。AIを活用することで省力化・効率化を推し進め、さらなる売上向上につなげたい」と東野氏は語った。