JR東日本が千趣会と資本業務提携、EC事業と会員基盤の強化目指す

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JR東日本の深澤祐二社長(左)と千趣会の梶原健司社長
JR東日本の深澤祐二社長(左)と千趣会の梶原健司社長

 JR東日本とカタログ通販大手の千趣会は9月16日、両社のEC(インターネット通販)事業と会員基盤を強化するために資本業務提携すると発表した。千趣会が実施する第三者割当増資をJR東日本が引き受け、筆頭株主となる。

 千趣会のカタログ会員とJR東日本の「JREポイント」会員の基盤を融合させ、JR東日本のECサイト「JRE MALL(モール)」と千趣会のECサイト「ベルメゾンネット」との相互送客を図る。また、オリジナル商品の共同開発や決済での連携強化などにも取り組む。

 JREモールに千趣会が「ベルメゾン」ブランドで出店する他、JR東日本の駅ビルや駅構内にベルメゾンのリアル店舗を出す。約1200万の会員がいるJREポイントとベルメゾン・ポイントとの連携も推進する。

 JR東日本は、千趣会の第三者割当を約20億円で引き受け、議決権ベースで12.46%を出資する。払込期日は10月12日を予定する。

 千趣会は2015年にJ.フロントリテイリングと資本業務提携したが、18年にJフロントが持ち株を手放した。その後、政府系ファンドの地域経済活性化支援機構(REVIC)から70億円の出資を受け入れたが、20年7月末にREVICが出資を引き上げた。

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