Googleマイビジネスがこれからの集客戦略で欠かせない理由と、全店アカウントを一括カンリーする方法
Google検索を使ったお店探しがどんどん便利になっている。とくにスマートフォンユーザーなら、目的やお店の種類などで検索すれば、現在の位置情報をもとに、Googleに登録されている店(=リアル店舗を有し、無料のGoogleマイビジネスに登録している)の中から、評価の高いお店3件の情報が最寄り地図とともに画面のトップに表示される。地域と合わせて指定すれば(たとえば[カレー 神保町]のように)、その地域でのおすすめ店が示される。2020年5月からは、検索結果表示画面から直接予約することもできるようになった。
このことは、「選ばれる店の条件」が大きく変わっていくことを意味している。リアル店舗はGoogleマイビジネスを徹底活用することが求められているのだ。ただ、多くの店を抱えるチェーンストアにとってはその管理も一苦労、そうしたチェーンをサポートする新たなサービスも誕生している。それがカンリーが提供を開始した、GoogleマイビジネスやフェイスブックなどのSNSの店舗アカウントを一元管理するクラウドサービス「Canly(カンリー)」だ。
リアル店舗に求められるのは「MEO」対策
Google検索によるお店探しがどんどん進化している背景には、常時スマホを持ち歩き、「どこに行こうか」「何を楽しもうか」と考えたときに、スマホを通じて得られる「おススメ」を頼りに行動するユーザーが増えており、それをもとにGoogleが検索のアルゴリズムを変更したということがある。
店側からすれば、おススメ3件に入ることができれば、ユーザーの目に触れる機会が増加し、新規顧客を獲得することができる。逆に言えば、順位が低ければ低いほどユーザーの目に触れる機会が減ってしまう。あるいは、検索結果上位になじみの店がなければ、たまにはこのおススメに行ってみようかと、スイッチングされることもあるだろう。
それだけではない。Googleマイビジネスを積極的に企業側が使いたい事情もある。コスト面だ。例えば美容院であれば、今やお客はGoogleマイビジネス上で日時・スタイリストを選び、予約することができるが、Googleマイビジネス経由でお客が集まったからといってGoogleから金銭を要求されることはないためだ。
従来から、インターネットでの検索結果を上位表示するための対策として、SEO(検索エンジン最適化)はあった。しかし現在求められているのは、位置情報を踏まえた「MEO」(マップ検索最適化)だ。SEOが「より情報を知ってもらう」という視点であったのに対し、MEOは「ユーザーの次の行動を後押しする」ためのものといってもよい。
正式リリース前に1500店舗以上が有料導入するサービスとは?
こうしたリアル店舗をもつ店同士のWeb上での新たな戦いが進行するなか、とくにチェーン展開する業種・業態から注目を集めているサービスがある。
MEOサポート(MEO対策サービス;https://meocloud.jp/)の累計実績2200店舗超、ITベンチャーのカンリー(東京都/共同代表・秋山祐太朗氏、辰巳衛氏)が提供するGoogleマイビジネス(およびSNSアカウント)一元管理サービス「Canly(カンリー;https://jp.can-ly.com/)」だ。
正式なリリースは7月27日だが、事前の営業だけで、バイク便を中心に自転車便や軽四輪貨物便などを手がける「ロジクエスト」、高級焼肉チェーンの「叙々苑」、眼鏡の「パリミキ」(運営/三城)、ホームセンター(HC)の「グッデイ」、アミューズメント施設運営の「イオンファンタジー」、リラクゼーションスペース「てもみん」(運営/グローバルスポーツ医学研究所)ほか、有料導入店舗数は1500店舗を超える。