アフターコロナに向けて、「組織力をピークに引き上げる」2つのオペレーション改革法
基礎編:オペレーションの確認
入荷検品や在庫整理、前陳など、店舗スタッフの業務を一度すべて明確にして会社で決められている手順とミスや漏れのないように進める方法を提供しましょう。「そんな当たり前のことを!」と思うかもしれませんが、実際に当社クライアントで実施しましたが、「そうだったんだ!」と新たな発見をするスタッフや「そこが抜けていた!」とプロセスで端折っていたことに気づいたスタッフが続出。良い振り返りになったと言う声をたくさんいただいているのでぜひやってみてください。
応用編:凄腕スタッフのオペレーション術を学ぶ、真似る
スタッフの暗黙知になっている「仕事がデキる人」の仕事内容をヒヤリングして他のスタッフでもできるように噛み砕くことで自店舗のオペレーションをアップデートすることができます。こういうことは時間があるときにしかできません。凄腕スタッフを見つけて仕事の仕方を細かく聞いて、「他のスタッフができるようにするにはどうしたらいいか?」を考えてみましょう。そうすることで個々のスタッフのオペレーションの質は高まり、アフターコロナで組織にだいぶ余裕が生まれます。余裕が生まれることで顧客満足度も維持することができる、というわけです。
いかがでしたでしょうか。
また毎日忙しい日々がやってきます。たくさんのファンで溢れる店を作るためにもコロナ前の店よりももっと良い店を作り上げましょう。アフターコロナは一時的ですが消費活動が爆発すると思っています。今までとは違う新規のお客さまもたくさんやってくることでしょう。新規のお客さまがいつきてもファンになるお店を作るために今回はオペレーションを紹介しましたが、他にも接客マナー、服装、他部署(他売場)との連携の取り方、レジ対応、店内の導線などテーマは多岐に渡ります。できることからコツコツと一緒に働くメンバーと議論を深め、個々のスタッフが持つ価値を細分化して誰でもできるように落とし込み全スタッフをスーパースタッフに育てていきましょう。アフターコロナに向けて最適な準備を重ねることが大切です。
なりた・なおと
19歳でABCマートアルバイト個人売上日本一を獲得。マネージャーになり昨年度対比1位、2位の原動力となる。その後、PC専門店PCデポに入社し、7ヶ月で個人売上1億円を達成。翌年、「良い」よりも「成果が出る」をモットーに小売・サービス・飲食業専門コンサルティング会社「株式会社FamilySmile」を創業。現在は、一部上場企業を中心にコンサルティング・研修・講演を手がけ多くの店舗で昨年度対比120%を達成。中には、3年で売上2倍になる店も続出するほどコンサルティングには定評がある。その功績が認められ日本三大褒章の一つ中小企業のノーベル賞と言われる「東久邇宮文化褒章」を受賞。セミナー講師ナンバーワン決定戦「S-1グランプリ」初代グランプリを獲得。