不二家が仕掛ける”レトロ企画”ヒットの理由　平成を代表するあのブランドとのコラボも

第4弾はあの子供服ブランドとコラボ

　第3弾は90年代に照準を合わせた。当時大ブームとなったティラミスと当時のファッション文化のデザインを組み合わせたケーキ（同669円）を8月8日に発売。「ギャル文化」を象徴するヒョウ柄を巻帯デザインに採用した。（※販売終了）

　企画は約1年前から練ってきた。1950年にキャラクターの「ペコちゃん」が誕生し、翌年にキャンディの「ミルキー」を発売するなど「昭和という時代は当社が成長した時代でもある。一般の方がケーキに触れる機会が増えたのは昭和から平成にかけて。そこにフォーカスを当ててみた。近年はSNS映えが重視される傾向にあるので、今回の昭和・平成レトロの企画が評価されたのではないか」と瓜生課長は説明する。

　そしていよいよシリーズ最後となる第4弾は10月10日より発売を開始した。2000年代に大ヒットし、現在も「平成リバイバル」の波に乗って、再評価されている子供服ブランド「メゾ ピアノ」と協業。ケーキだけでなく、洋菓子やグッズも同時に展開している。

　主役は当時流行したパステルカラーの”ゆめかわスイーツ”をイメージし、ピンクや水色のスポンジでクリームを挟み、焼きプリン、ハートチョコ、マカロンを飾ったプリンショート（税込680円）。ジュニア向け「メゾ ピアノ ジュニア」のキャラクター「ベリエちゃん」の好きな食べ物でもあるプリン・ア・ラ・モードをイメージした。

　上に載せたマカロンにはベリエちゃんに扮（ふん）したペコちゃんとベリエちゃんが描かれている。敷紙にはハート形の「メゾ ピアノ」のブランドロゴをあしらった。

　チルドタイプのマカロン3個セット（同864円）、不二家の「ルック（ア・ラ・モード）」のストロベリー味が12粒入ったチョコレート缶（同990円）、ペコちゃんとベリエちゃんのアクリルチャーム付きポーチ（同1320円）も同時に発売している。

参考になった