脱20代偏重、より幅広い層へ!ZOZOTOWN、テレビCM刷新の成果とは

堀尾大悟
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ウェブCMでは「ティーン」と「ファミリー層」に特定

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ウェブCM「その服欲は、突然に。-ティーンの場合-」

 刷新を図ったのはテレビCMだけではない。ウェブCMでも「ZOZOTOWNを利用したことのない潜在ユーザーの掘り起こし」のテーマに沿った強化を図っている。ターゲットに設定しているのは「ティーン」と「ファミリー層」の二つだ。

 ティーン向けには、若手俳優として注目される畑芽育と窪塚愛流を起用したシリーズCMを展開。「他校の文化祭に着ていく服が学生服しかない」「カラオケに誘われて学校のジャージで行ってしまった」など、中高生の服の悩みにありそうなシチュエーションを切り取とり、「その服欲に、ZOZOTOWN」のコピーとともに服が欲しくなる瞬間をユーモラスに描いている。ファッションへの興味が芽生え始めるティーン世代に対してZOZOTOWNを第一想起してもらうとともに、長期の定着化を図るねらいだ。

「とくに男子中高生の多くは『オシャレになりたい』より『ダサく見られたくない』という危機感を持っていることが調査で分かった。ZOZOTOWNがその悩みにお応えできることをメッセージとして意識した」(小俣氏)

ウェブCM「その服欲は、突然に。-ママの場合-」
ウェブCM「その服欲は、突然に。-ママの場合-」

 一方の「ファミリー層」は、安達祐実を起用した「ママ目線」のCMライフステージが変化し、自分の消費から家族の消費に切り替わるため、自分だけの服を買う場だとLTV(顧客生涯価値)が下がって離反につながるリスクがある。使い続けてもらうサービスとして、結婚・出産後も自身と子どものファッションを楽しんでもらう場であると訴求している

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