利益1.8倍、新業態も!いまタリーズコーヒーが絶好調な“ある”理由とは
DX、サステナビリティで改革進める
同社の今後について尋ねると、遊佐氏は「変革すべきところと、変えてはいけないところがある。とにかくコーヒーのおいしさでNo.1を追求するというこだわりはこの先も変えてはいけないところ。一方で、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進、多様な業態での出店促進、サステナビリティ経営の推進の3つは今後大きな変革が必要」と話す。
「Uber Eatsや出前館、モバイルオーダーなど、拡大してきたサービスを導入するだけでなく、それらをさらに効果的に推進するための新システムを導入するなど、新たなビジネスにつながるDX推進は進めていく。タリーズの魅力を広く知ってもらうために、新規出店を加速させることも必須」とした上で、「当社は、コーヒーの2050年問題を視野に入れて、早い段階から産地と共同でコーヒー豆の開発に取り組み、産地の労働環境や人権問題の改善などに関わってきた経緯がある。サステナビリティ経営という点においては、持続可能な社会を実現するために徹底して取り組み、企業としての責任をしっかりと果たしていかなくてはいけない」と力を込める。