九州から関西、関東へ!すかいらーく入りの「資さんうどん」急拡大の真因
「温かいサービスのある感じのいい店」を守る
拡大を続けてきた資さんうどん。今後は、既存地域でそうであったように、関西、関東の地盤を固め、一店一店を「地域一番店」に育てていくことを重視している。あくまで目指すのは、経営理念「幸せを一杯に。」に基づき、一人ひとりの顧客満足を積み重ねることだ。そして「一人でも多くの方に資さんの味をお届けできるよう、伝統を守りながら進化を止めることはしない」と佐藤氏。
その最大の課題となるのは人。採用と教育だ。自動案内機の導入など省人化を進めながらも、資さんが選ばれる理由の1つ「温かいサービスのある感じのいい店」を試行錯誤しながら守りたい、と佐藤氏。そのためには、味とサービスのクオリティ維持、そしてクリーンネスや挨拶など、凡事徹底が不可欠だ。対策として、まずはエリア長、ブロック長、そして店長と、マネジメント人材の教育に注力している。
「世の中が大きく変化していくなかで、お客さまに認め続けていただく店を支えるのは人だ。飲食業界は人材育成産業。人が育っていく会社にならなければ生き残っていけない。中長期的な課題として取り組んでいきたい」と真摯に語った。