九州から関西、関東へ!すかいらーく入りの「資さんうどん」急拡大の真因
人気No.1の集合セットで顧客満足度をアップ
顧客満足度を高める工夫もなされている。例えばメニュー。元々資さんうどんは、うどんだけでなく丼やおでんなど100種以上のメニューがある。あまりにいろいろなものが食べられるため、北九州の常連の間では、「うどんを食べに行こう」ではなく「資ろう」「資らん?」といった動詞があるくらいだという。きっかけは1976年の創業時。八幡製鉄所の近隣には飲食店が少なく、製鉄所で働く常連客のために多様なメニューを用意したことから始まった。
今人気なのは、うどんの人気1位メニューの「肉ごぼう天うどん」と、丼の1位である「カツとじ丼」、そして名物のぼた餅を、すべてハーフサイズにして組み合わせた「しあわせセット」だ。そこから派生して、麺と丼を数種類から選択できる「選べるしあわせセット」も誕生。ほかにも、季節限定のフェア商品を用意するなど、バラエティを増やし続けている。
これらはすべて客の声から生まれたもの。直接店舗に寄せられる声や、GoogleマップやSNSへの書き込みなどをつぶさに見ながら対応している。