セブン-イレブン、宅配ピザに本格参入! 7NOW対応店舗も拡大

阿波 岳 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

7NOW対応店舗を16000店へ

 ピザの販売拡大と並行して、7NOWの対応店舗も20248月から拡大する。

 セブンイレブンでは、1710月に前身サービスとなる「セブンイレブンネットコンビニ」の実証実験を北海道で開始、222月にサービス名を「7NOW」に改め本格展開した。239月には7NOW専用アプリをリリースし、ウェブからだけでなく、アプリからの注文にも対応した。

 本格展開後、7NOWは対応店舗を順調に増やしており、現在は1114県(東京都、北海道、関東6県、広島県、九州7県)の12000店舗に増えている。これを248月までに関西2府(大阪府、京都府)と4県(山口県、鳥取県、島根県、福島県)を加え、16000店舗に拡大、24年度(252月期)中に全国展開を予定する。北海道や九州ではテレビCMを行うなど、7NOWの認知度向上に努めている。

実際のデリバリーサービスのデモンストレーション模様

 セブンイレブン企画本部ラストワンマイル推進部カスタマー戦略マネージャーの由井大輔氏は「当社は全国に店舗網を持つのが強み。7NOWの対象店舗が拡大し、拠点となることで、サービスの価値をより発揮できるだろう」と語る。

 セブンイレブンによれば、7NOWの売上高は対前期比3.58倍と高い伸びを見せている。利用動向を見ると、店舗と異なった傾向が見られている。7NOWの客単価は店頭の客単価(752円)の約3倍となる2234円、買い上げ点数は8.57点と店頭の約2.7倍となっている。利用者の年代では2040代が最も多く、性別では女性が6割を超える。店舗の利用者の年代は4050代が中心で、男女比は50:507NOWが若い利用者、女性から支持を得ていることがわかる。

 「お気軽デリバリー」とコンセプトに掲げる7NOWの強みは、さまざまな場面で気軽に利用できることにある。食品から日用品までコンビニエンスストアで揃える幅広い商品を短時間で届けることができるという利便性が受け、タイパ志向の利用者のほか、体調不良時や買物困難な状況などさまざまなシーンで活用されているという。

 今後の展開について、由井氏は「お客さまの日々の生活に寄り添い、気軽に使えるサービスにしていきたい」と語る。

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記事執筆者

阿波 岳 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

大学卒業後、社会の荒波にもまれる日々を経験。そこで書籍や会報誌の編集に携わるうちに、メディア事業への興味が芽生え、今に至る。
趣味は喫茶店巡りと散歩。喫茶店での一杯のコーヒーや、街角の散策を生きがいとしている。
これまで全都道府県を制覇するという小さな目標を達成した。何かを極めたり、制覇したりすることには、なぜか人一倍の熱意を注いでいる。
最近の悩みは、ここ数年で増えた体重との戦い。健康の大切さを意識しつつも、喫茶店のコーヒーに合わせたスイーツや、ランチの大盛りがやめられない。今日もまた元気に「大盛で!」と注文しつつ、明日こそ控えめにしようと心に誓っている。

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