Tシャツ店から「グラフィックライフストア」へ華麗な転身!グラニフの再成長戦略

2024/05/22 05:59
油浅健一
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ユニクロ一強のアパレル業界に、独自の戦略で勢いづくアパレル・雑貨チェーンがある。グラフィックを軸にTシャツや雑貨を展開するグラニフ(東京都/村田昭彦社長)だ。2000年の創業からオシャレなTシャツ屋の印象が強かったが、2021年に経営刷新でリブランディング。「グラフィック」を全面に押し出した総合グラフィックライフストアに生まれ変わり、快調に業績を伸ばしている。

グラフィックが主役 

グラニフ東京2F
2023年12月に原宿にオープンしたグラニフ東京の売場

 白を基調にした店舗は、モール内に出店していても思わず目を引く存在感がある。吸い込まれるように店内に足を運ぶと、個性的なキャラクターがあしらわれたアパレルや雑貨が来店者に訴えかけてくるーー。

 グラニフが展開するアイテムは、Tシャツはもちろん、雑貨、絵本など幅広い。ただ、同社アイテムにおいて主役はあくまで「グラフィック」だ。だから扱うアイテムは、Tシャツでも雑貨でもいい。そこがキャンバスとなり、キャラクターが描けるからだ。店舗が白基調なのも、そうしたコンセプトを具現化しているに過ぎない。

 もともとはオシャレなTシャツ屋の域を出ていなかった同社。それでも十分に個性の強いキャラクターが顧客のハートを掴みファンを育んできた。だが、Tシャツだけでは限界がある。なにより、グラフックを描くキャンバスがTシャツ限定ではもったいない。それだけのポテンシャルが同社にはあるからだ。

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