Tシャツ店から「グラフィックライフストア」へ華麗な転身!グラニフの再成長戦略
ユニクロ一強のアパレル業界に、独自の戦略で勢いづくアパレル・雑貨チェーンがある。グラフィックを軸にTシャツや雑貨を展開するグラニフ(東京都/村田昭彦社長)だ。2000年の創業からオシャレなTシャツ屋の印象が強かったが、2021年に経営刷新でリブランディング。「グラフィック」を全面に押し出した“総合グラフィックライフストア”に生まれ変わり、快調に業績を伸ばしている。
グラフィックが主役
白を基調にした店舗は、モール内に出店していても思わず目を引く存在感がある。吸い込まれるように店内に足を運ぶと、個性的なキャラクターがあしらわれたアパレルや雑貨が来店者に訴えかけてくるーー。
グラニフが展開するアイテムは、Tシャツはもちろん、雑貨、絵本など幅広い。ただ、同社アイテムにおいて主役はあくまで「グラフィック」だ。だから扱うアイテムは、Tシャツでも雑貨でもいい。そこがキャンバスとなり、キャラクターが描けるからだ。店舗が白基調なのも、そうしたコンセプトを具現化しているに過ぎない。
もともとはオシャレなTシャツ屋の域を出ていなかった同社。それでも十分に個性の強いキャラクターが顧客のハートを掴みファンを育んできた。だが、Tシャツだけでは限界がある。なにより、グラフックを描くキャンバスがTシャツ限定ではもったいない。それだけのポテンシャルが同社にはあるからだ。