ツルハHD堀川社長はなぜ、「食品スーパーのM&Aもあり得る」と語ったのか!?
ツルハHDはSM企業と手を組むか?
ツルハHDの堀川政司社長はM&Aについて次のように明かす。
「今後のM&Aの具体的な中身については明かせないが、大なり小なりということは別にして、当社に持ち込まれる案件は今でも多い。減っていないし増えてもいない。金額的には上がってきている。M&AはツルハHDの1つの成長エンジンであることに変わりはない。業態としては、DgS、調剤薬局以外の案件もある。当社がいちばん重視するのは立地。いい立地に店舗がなければM&Aはしない。たとえばいい立地に店舗を展開する食品スーパー(SM)を買収するなら、生鮮食品と総菜はそのままに、それ以外の非食品のカテゴリーを当社が手掛けることになるだろう。そういったかたちのM&Aもあり得る」。
ツルハHD取締役兼執行役員としてM&Aを担当する小川久哉氏は、SM企業から“声掛け”があることを明らかにしたうえで、「今後はより業態間の垣根を越えた競争が行われるとともに、DgSとSMの協働という選択肢をとる企業も増えてくるのかもしれない」と話している(『ダイヤモンド・ドラッグストア』誌2019年9月15日号の特集「強者の連合 ツルハホールディングス」)。
ツルハHDはSM企業と手を組むのか。またはツルハHDと手を組むSM企業が登場するのか。業態間の垣根を越えた再編が進むかもしれない。