ゴディバ ジャパン親会社による「ピエール マルコリーニ」買収のねらいと「相乗効果」とは
パティシエ、グラシエとしてのマルコリーニも伝えていく
ゴディバのマーケティング戦略の一つは、常に新しい変革をしていくこと。新商品を頻繁に出し、チョコレートに加え、季節ごとに焼き菓子やドリンク、アイスクリームなども販売する。4月にはクッキーもリニューアルした。ゴディバ カフェではクリームチーズの「キリ」とコラボレーションしたドリンクや、津南の雪下にんじんを使用したショコリキサーなども展開している。
また今年は、いくつかの新業態をスタートさせる。2023年7月にはゴディバ デザートの旗艦店となる「GODIVA dessert Harajuku(ゴディバ デザート 原宿店)」をオープンし、クレープを提供。8月4日にはベーカリーショップ「GODIVA Bakery ゴディパン 本店」を有楽町にオープンした。
一方、マルコリーニには、ショコラティエだけではない面があり、そこがおもしろいとシュシャン社長は語る。
「ピエール・マルコリーニは、パティシエ、グラシエ(アイス職人)の顔ももっている。海外ではアイスクリームショップも非常に人気がある。また、サステナビリティへの強いこだわりもある。カカオ豆からチョコレートを作り、カカオ農園を非常に大事にしている。日本ではショコラティエとして知られているマルコリーニの別の魅力も伝えていきたいし、チョコレート以外の店舗展開も考えていきたい」