コロナ禍でも連続2ケタ成長!快調サブウェイを牽引する学生デジマ部隊と新体制で描く成長戦略

2023/04/27 05:55
油浅 健一
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コロナ禍で明暗が分かれた飲食業界。そうした中、日本サブウェイ(東京都)は、2年連続で対前期比2ケタ成長を果たし、快調に苦境を乗り越えた。一時は500近くあった店舗を半分以上に減らす苦難の時期もあったが、復調。20234月からは、二人三脚で業績を牽引してきた共同代表の鈴木孝尚氏の退任により、阿相智久氏が単独で舵を取っている。同氏に、好調の要因や新体制で描く成長戦略などについて聞いた。

連続2桁成長で乗り越えたコロナ禍

サブウェイ京成千葉駅店
京成千葉駅店

 コロナ禍の収束ムードが高まる中、日本サブウェイの代表 阿相智久氏は、満足げにこの3年を振り返った。

 「2021年度(コロナ前2019年12月期対比)、2022年度(前年対比)がいずれも2ケタ成長だった。さらに20233月時点でも前年同期比で2ケタ成長を継続している」と阿相氏。ファーストフード業態は、コロナ禍でも影響は比較的少なかったものの、それでも2年連続の2ケタ成長は同社の復調が本物の証だ。

 要因として阿相氏は、店舗やスタッフのクリンネス徹底、デリバリー強化、フランチャイズへの厚い支援などを挙げる。

苦難の時期を脱し、再び成長モードへ

 急速に店舗数を増やし、500店に迫る時期もあった同社。だが、2015年前後から停滞が続き、4年で約200店舗を閉店。成長曲線に陰りがみえた。当時について阿相氏は、「契約終了に伴い(当時親会社だった)サントリーさんの撤退で、当社が本国のサブウェイ直轄(サブウェイ・インターナショナル・ホールディングスの子会社)になる中、体制の移行などが負荷となり、人材育成も十分でなかった側面があった」と振り返る。

 急成長と急ブレーキ。飲食事業の難しさを、一員として直に経験してきた阿相氏だからこそ、現在の好調にも浮つきは微塵もない。むしろ、さらなる成長のためにやるべきことを真摯に見据え、捲土重来を期さんとサブウェイの進むべき未来を見据える。

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