セブン-イレブンが発表した新フォーマット コンビニ×スーパーの「新コンセプト店舗」とは
売場面積100~150坪で
5000SKU以上を販売
では、SIPストアとはどのようなフォーマットなのか。具体的には、既存の「セブン-イレブン」のフォーマットに、スーパーストア事業で培ってきた知見や取引先とのネットワークを生かして、品揃え、さらに売場面積も拡大する。
取り扱いSKUは、従来の「セブン-イレブン」が約2500に対して、SIPストアは5000以上、売場面積は「セブン-イレブン」の平均が約40坪に対してSIPストアは約100~150坪を想定しているという。
拡充するカテゴリーは、「生鮮品」「冷凍食品」、チルド商品をはじめとした日常使いの「セブンプレミアム」の商品だ。
まず、「生鮮品」は、生鮮3品の扱いを強化する。グループ力を生かし、イトーヨーカ堂の青果のPB「顔が見える野菜。」や、セブン&アイの安全・安心を訴求する生鮮PB「セブンプレミアム フレッシュ」の商品も投入する。
「冷凍食品」は、新型什器を投入して取り扱いSKUを増加。イトーヨーカ堂の冷凍食品のPB「EASE UP(イーズアップ)」も導入する。
「セブンプレミアム」商品では、これまではスーパーストア事業の店舗で販売していたような日常使いの商品や、22年9月にスタートした低価格訴求のPB「セブン・ザ・プライス」の商品の取り扱いを拡大するという。
IYのPB商品の導入で
冷凍米飯の売上が2倍に
すでにイトーヨーカ堂の冷凍食品PB「EASE UP」については、主食となるメニューの4品目を、2月下旬より全国の「セブン-イレブン」で販売している。結果、冷凍米飯の売上高が2倍になるほど売上が好調だという。
永松社長は「このように、セブン&アイは全国に約170の専用工場を有し、全国2万店に一気に商品展開できるインフラが強み。これまで生かしきれていなかったグループ間の連携をより発揮していきたい」と話す。